「心身」ではなく「身心」と表現し続けてきた理由
「心身」と「身心」
ひらすら身心と表現し続けてきた理由があります。こどもヨーガキャリア40年の歴史を振り返る時に、大事なポイントです。
こどもヨーガで「心身」ではなく「身心」と表現し続けてきた理由
「身心」アプローチ
子どものヨーガでは、ボトムアップのアプローチ、感覚、運動、情緒、言葉、社会、知性への積み上げを大切にしていきます。乳幼児期へのヨーガは外界をとらえる感覚器官、眼、耳、鼻、口、皮膚の発達を促し、「感じる力」を豊かにします。「感じる力」は、子どもが人間として社会で生活していく上で欠かすことのできない感性です。
「身体の動き」を重視
こどもがヨーガのポーズをみつけると、衝動的に「まねっこ」をはじめてくれます。ヨーガのポーズは息のしやすい身体をつくりあげていく型そのものです。見ると「身体が」「やりたい!」と言い出して、自分から「まねっこ」をはじめてしまうの。勿論、大好きなおとなが楽しそうにやっている!これもこどもが「やりたい!」と思えるきっかけになります。
【解説1】子どもに眼、耳、鼻、口、皮膚で外界をとらえる力が発達していくと、今度は内部の感覚が「いい気持ち(快適)」になりたい!と動きを欲求してきます。身体は酸素が入りやすい様々な姿勢を知っています。
【解説2】自分が好きな人が好きなものは自分も好きになる、自分の好きな人が嫌いなものは自分も嫌いになるという認知理論があります(ハイダー理論)。
脳が体を動かします
身体に指令を出すのは脳、そして、身体の声を聴くのも脳、 脳はいつでも大忙しです。脳は酸素を糧に生活をしています。酸素の供給が円滑に上手にできる身体をヨーガでつくってあげましょう。身体は日々意識でとらえきれないほどの無数の情報を受付けています。こどもヨーガに親しんで身体に直接御礼を伝えてみましょう。
こどもヨーガの注意事項
こどもヨーガの恩恵は発達のプロセスに応じて「気づきの眼差し(高次の認知・メタ認知)」と共生する力を身に着けていけることだと考えています。
*教育界では社会的情緒的スキル(非認知能力)と呼称(ねばり、かかわり、おもいやり)。
そのため、こどもにヨーガでは、こどもにヨーガを「やらせる」ことに固執しません。
身近なおとなが「三つの見守り」をもつこと
一つ目は今のこどものありのままの姿を喜ぶこと
二つ目はこどもが感じる体験を認識できるよう生活の中で言葉をかけること(それは朝、顔を洗ってきたその瞬間「どんな感じ?」のやりとりで構いません)
三つ目はその子の「息」が高揚する出来事、イキイキする事に興味関心をもっている「おとな」として存在していること、
この「三つの見守り」で、こどもは自分の「気づきの眼差し(高次の認知・メタ認知)」と共生する力を身に付けていくことができます。
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