「意見表明」に至るまでのプロセスを考える

こどもに関わる皆さまはご存知の、こども基本法。
子どもたちに与えられた権利を叶え得るまでのプロセスに、「こどもヨーガ」はどんな風に役立つのか?を記してみました。
ーー目次ーー
・子どもの「意見表明」を支援するには
・「イシキ」は外向きですか?内向きですか?
・自分の気持ちを表す力が湧いてくる
・主体性、生きる力を支援する専門的スキル・一般公開募集中の講座
子どもの「意見表明」を支援するにはどうしたらいいの?
子どもの意見表明を大切にしようというこども基本法。
こども大綱では「言葉になる前のこどもの思いや願いに気がつくことが奨励」されています。
こどもの思いや願いに気づくためには、
実を言うとまず、
私たちおとな自身が、自分の思いや願いに気づく「練習」が必要です。
▶こども基本法第3条(こども基本法の基本理念)
6つの基本理念・第4号はこどもの意見表明について書かれている ※こども家庭庁公式サイトより
目次
「イシキ」は外向きですか?内向きですか?
「こどもヨーガ」が面白いのは、あちこち外に向きがちな「イシキ」を、自分しかわからない「内」に向ける時間がたくさんもてること。
つまり、「内」に向けて観察することで「意見」という言葉で表現される前に生まれる「感覚」をありのまま受け取る練習が楽しくできるのです。
ただ、トラウマを有する子ども、トラウマを有するかもしれない子どもは、生命を守るために「感覚」を鈍麻させていることが多い… 目次
自分の気持ちを表す力が湧いてくる
「こどもヨーガ」のアプローチで「内」向きに観察していると、自分の気持ちを表す力が湧いてきます。
が、こどもの中には「外」の感覚をキャッチする脳のセンサーが働きすぎて、すぐ固まってしまう子もいます。
また、「内」からやってくる感覚が気持ちわるくて、じっとしていられない子どももいます。
「こどもヨーガ」の手法は、そんな、こんな、どんな子どもみーんなとすることができます。
こどもたちが見せてくれる姿、例えば・・・
●ひとしきりヨーガで遊び終わると、固まってこわばったお顔のこどもでも、綻(ほころ)びた顔をみせてくれます。
●ドタバタ暴れん坊の子どもでも ぽてっとカラダを大地に委ね、横になることができます。
●「こどもヨーガ」でのマインドフルネス・ゲームではお友達がたくさんいても、臆することなく、「これがいい」と指をさして自分の意見を伝える姿がみられます。
●気持ちがあちこち行って選ぶのが難しかった子どもも、注意をもって選ぶことができるようになります。
固まってしまう子には
「それは脳がキャッチして、○ちゃんが安全に動けるようにと魔法がかかっている最中、ゆっくりね」
等と気持ちがあっても言えないことがある事を、周囲にも本人にも心理教育していきます。
これが好き
これがしたい
自分のこころやからだに意識をとどめて、思いを表現できるようになる、自分のカラダさんやココロさんの意見を聴いて表現できるようになる。
そんな自然な子どもたちの表現との出逢いを、そっと喜べるのが「こどもヨーガ」の面白いところなのです。 目次
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