「意見表明」その前に② 絵本『まねまねヨーガ』って?

絵本『まねまねヨーガ』って
この絵本『まねまねヨーガ』は赤ちゃんからお年寄までの世代間や、様々な国といった世界間の担い手になることを願い15年温めて出版(2007)、5年前の改訂初版(2020年3月3日)迄に三刷を経ました。内容は男の子が「まねまねだあれ?」と問いながらカラダでのポーズとる絵、次にめくるとポーズの原型である物や動物のぬり絵と六か国語の散りばめられた背景が、10以上繰り返されます。一通り真似ると赤ちゃんから立位に至るすべてのポジションをとることができ、最終的には息のしやすい姿勢になって、ぐっすり眠れるという構成になっています。これが初章で、次章はイラスト付き方法と効果の説明、更に最終章は赤ちゃんにもできるスキンシップ、五つの感覚器官に直接触れる方法などが示されている。絵本は黄色い正方形で表題は赤文字、リボンをかけるとちょっと素敵な贈り物にみえます。
(絵は胎児期からの幼馴染松尾有輝子に依頼しました。彼女の絵はほのぼのとしていて子どもが自然に見入るため、拙書『はじめよう!キッズ・ヨーガ(株KADOKAWA)』の「まねまねカード」イラストレーターとしても抜擢されています。)
自分の本当の意見を探るために
ところで「こどもまんなか」のこども家庭庁(2023)と共に成立した「こども基本法」では、子どもが意見を表明する機会の権利保障も明確にされています(第3条) ⁾。これからは特に一時保護所や社会的養護の中でのアドボカシー(支持・表明)が益々尊重されていくことになるわけです。
けれども発達プロセスにいる子どもが言葉で「自分の意見を表明する」のは容易ではありません。この権利を保障するにはこどもが言葉を話せるようになる以前のカンカクやカンジョウの正常な発現を保障する環境、そしてその表出に応答のある環境を保障することが必然になるでしょう。これらに加え、こども自身が自分のカンカクやカンジョウを知る時間、これらに出会う時間が必要なのではないかと筆者は考えているのです。
前ブログで書いたとおり、絵本『まねまねヨーガ』に取り組む時間は平素無視されがちな、自分のカンカク、カンジョウからの情報に「耳を澄ませる時間」になります。「じぶんさ~んが、何ていってるのかな?ど~んなかんじがするのかな♪」と優しく問いかけ、自分の本当の「意見」を探り、それを「カンガエ」として表明する力をつけてだだきたいと思っています。
次回に続く▶どんな場所で使えるのでしょうか?
前回はこちら▶大切な「わたし」の意見に耳を澄ませてみませんか
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