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KODOMO YOGA

こどもヨーガ

こどもヨーガの導入事例

一般社団法人こどもカルチャーEducation.JPN(略称:C.C.E.JPN)では、幼稚園や保育園等の教育施設にもこどもヨーガのプログラムを提供しています。

今回は2018年11月より一年間、「まねまねヨーガ」をモニターとして取り入れられた絵本の森保育園(福岡市中央区)の古賀美紀 園長先生および尾崎真美先生に、その効果や子どもたちの変化についてお話をうかがいました。

絵本の森保育園さまインタビュー

Q.まず最初に保育園の特徴について教えてください。

(古賀)私どもは開園して13年目の小さな保育園です。小さい分、一人ひとりに目が行き届いています。子ども同士も一日を友だちと一緒に社会性を身につけるための遊びをします。

教育方針ですが、第一は「絵本の読み聞かせ」、第二は「わらべうた遊び」の二本柱で保育を行っています。絵本は1,000冊以上あり、毎日書庫から貸し出しをしています。

CCEの松尾先生のお子さまをお預かりしたご縁から、一年の間、モニターとしてまねまねヨーガを取り入れています。

Q.まねまねヨーガは、どれくらいの頻度でなされていますか?

(古賀)ほぼ毎日です。お昼寝の前など一日のどこかで必ず行っています。一回あたりの時間は10分くらいでしょうか。今ではリーダーもできている程です。インストラクターみたいに率先してみんなをまとめてくれていますよ。

Q.園児さんたちの様子はいかがですか?

(古賀)以前は集合をかけると、なんとなくざわざわとしていましたが、「集まりましょう」と言うと一瞬シーンとして、聴く姿勢がみえます。子どもたちは「何があるかな」とわくわくしながら集まってきますし、

まねまねヨーガを体験する中で「自分はできるんだ」という肯定的な気持ちが湧くのか、喜んでいますね。まさに“まねっこの黄金期”と言われる由縁ですね!

Q.親御さんの反応はいかがでしょうか?

(古賀)自己肯定感が身につくヨーガを取り入れていることを喜んでおられますよ。ご自宅でもまねまねヨーガをやってみせるお子さんもいます。

毎年9月に「夕涼み会」として親子参観を行なっているのですが、親御さんたちの目の前でいつものまねまねヨーガを披露したんです。オットセイのポーズなんかのときはどよめきがありました。

Q.ここから尾崎先生にお尋ねします。一年間、実践されてみていかがでしたか?

(尾崎)やはり保育の仕事をずっとしていると、外部の研修に行く機会がなかなか取れなくて自分の保育がすべてという感覚に陥りがちになります。そこで松尾先生の声かけの仕方ですとか、やり方次第で「こんなにも子どもたちがもっとのってくるんだ」ということを勉強させてもらった一年間でした。

とくに先生は子どもの反応を待ちながら、“ひと呼吸”置くことをされておられました。あらためて普段とは違う場面の声かけの仕方、それに対する子どもの反応のよさをみたときに、「あ、そういう声かけもあるんだ」という発見がありました。

Q.子どもたちの変化をずっと見ているとうれしいですね

(尾崎)みんないきいきしています。そして間が心地いいです。表現がむずかしいのですが、先生を見て間で動くといいますか、同じ動作を子どもたちと一緒にすることで、そこに一体感が生まれ、ピーンとはるものがあるんです。ざわついているんだけど、そこに一瞬「静」の時間ができてピーンとはる、それが心地いいんですよね。

Q.一年間続けてきたからこそみえてきた課題はありますか?

(尾崎)たとえば泣く子が多かったりそのときどきで状況が違いますから、無理のないように状況に合わせた工夫は必要です。

子どもは遊びが主体ですので、没頭して遊んでいるときに「さあまねまねヨーガをするよ」と唐突に呼びかけても、「えーっ」という反応が返ってきます。

いつでも楽しんで行えるよう、タイミングを見計りながらお昼の時間のちょっと前に入れ込むですとか、工夫をしていかないと継続しなくなります。肩に力を入れることなく、まねまねヨーガがいつもそばにいるもの、楽しめるものにしていきたいですね。

【動画】まねまねヨーガの様子

いのちさんのうた♪を歌っています

まねまねヨーガのあとに、自分のいのちに感謝をこめて
「いのちさんの歌♪」を歌いながら、頭から順番に触れていきます。

最後にぎゅぅ~っと自分を抱きしめて愛でます。
当初、こどもたちは恥ずかしがっていましたが、今ではいちばん好きな時間になっています。

※いのちさんの歌は、クレヨンハウスの月間クーヨン(2007)に「ぐっすり眠れる免疫アップヨーガ」のタイトルで、「まねまねヨーガ」の絵本とともに紹介されました。
現在は『おねんえまあえに まねまねヨーガ』2020年改訂版/京都通信社 に掲載されています。
こどもヨーガECサイト にて購入可能。
おうちの人とするときは、大人のお膝に抱っこしてもらい頭から優しくなでていただきます。
やはり最後は、ぎゅ~っとくっついて「あなたがいてくれて嬉しい」その思いが伝わるように。

「まねまねヨーガ」順番も覚えてやってるよ

毎日朝に、「まねまねヨーガ」を継続。
ひと通りで、10分程度で終わります。
(みんなで楽しくまねまねヨーガDVDで覚えてくれています)。

歌わずにすると5分程度です。

きっとすぐに覚えてくれるだろうと思っていましたが、案の定、5~6才さんがリーダーになって、異年齢交流しながら、まねまねヨーガを楽しんでいます。
遊びとして、まずはワクワクしながら進んでする、心地よいなぁと思って実践していけることを大切にしています。
まねまねヨーガの最中は、ひとつずつのポーズを味わえるように支援していきます。

生活の中で行うひとつひとつの所作、行動を丁寧に味わうことで脳が小休止できます。

ヨーガからだ遊びで、ふっふっふぅ~ と息を吐くよ

まねまねヨーガに入る前に、足指ほぐし、肩甲骨ほぐし、呼吸を意識する遊びなどをします。
ふぅふぅする?しない?をイメージしながら、遊んでいます。

吐く息を意識できると自然と呼吸が深くなっていくのですね。
呼吸が深まるとリラクセーションになります。

既存の手遊びを、ヨーガバージョンに創意工夫でアレンジするなど日常の中でできるからだ遊びを増やしていきます。
登園後のこの時間は、いったん、朝の喧騒を忘れて一日のはじまりを悦ぶような感覚です。

絵本の森保育園プロフィール

所在地: 〒810-0011 福岡県福岡市中央区高砂2丁目15−5
電 話: 092-522-1510
園 長:古賀美紀
ホームページ:https://www.ehonnomori.net/