「運動×ヨーガ」で自律神経バランスを整えましょう
一般社団法人こどもカルチャーEducation.JPN 松尾有輝子です。
オミクロンすごい。
こういう時は、お部屋の中だけでは息詰まるので、お外も活用したいですね。
子どもたちの生活を、幼児健康学、そして子育て・元保育者、衣食住の探求好き、
さらに、こども向けのヨーガの立場から、書いてみたいと思います。
※兵庫教育大学大学院名誉教授、原田碩三先生の本を参考にさせていただきます。
乳幼児の健康を自律神経のバランスを整えるという視点で
身心の健康を保つには、
適度に運動し、
適度に睡眠時間を確保し、
水分補給、
できるだけ自然に近い食べ物とその適量が
大切ですね。
子どもたちは、
「からだ遊び」が足りないと落ち着いて過ごすことができません。
眠りが浅くなり、なかなか寝なくなります。
湧いている活力を発揮できなくて、騒ぎたくなります。
発散する場所がなくて、ちがうことをしはじめます。つまり、大人が望まない行動に走ります。
発揮したいエネルギー 交感神経
休ませようとするエネルギー 副交感神経
常に、人間のからだはこの拮抗バランスをとっているのですが
子どもは自分で
「ちょっと走ってくるね!」
とか
「もっとハイハイしとくよ!」
とか
言えないし、そもそも自由じゃない。
集団の中でのルールや養護する大人の配慮、
あるいは都合で制御されているわけです。
だから、泣き叫んだり暴れまわったり寝なかったりと
バランスが崩れていくのですね。
室内遊びで、如実に鬱屈場面が出るのは「梅雨時」です。
さらには「冬季の寒い日」「夏季の猛暑日」
空間が限られていて、全身遊びがしづらいのですね
交感神経優位なまま、寝ることはできません。
ずっとからだが、昼の状態、になっていることで弊害がでてきます。
「四つの間」に配慮し、90分以上の制御をかけない遊びをゆるしてみよう
1991年発刊の本ですが、「四つの間」これは今も変わらないと思う。
※『押しくらまんじゅう花いちもんめ 』原田碩三著/黒須和清イラスト/農文協より
絶版ですがUsedがでているかも。仲間あそびがたくさん掲載されています
子どもたちの遊びでは、「四つの間」が大切。
<時間、空間、仲間、間(ゆとり・タイミング)>
です。
まずは【時間】
午前中の時間がお勧め。月齢が上がると15時以降も外あそびは必要になります。
夜寝なかったからもう少し寝かせておこうと思う事もあるかもしれませんが
起床時間を整えるなら無理やりでも「朝に早く起こすこと」からになります。
そうすると、リズムを取り戻すキッカケが作れます。
そして、90分を目安にしてみてください。
家事は放置してみましょう!
公園で90分、行きかえり含めれば120分は必要ですが、
この90分は子どもたちが充足感を持てる最低限の長さです。
【空間】
人数に応じた広さが必要です。今は三密避けて、が基本ですので
そういう意味ではどこへいっても、室内は広さが保たれるのかもしれません。
最もお勧めは、外です。
安全な公園、河川敷での観察をしながらの散歩。
全力疾走できる見通しのよい安心な道。
軽やかな坂道は、体力をつかうにはとてもお勧めです。
ただ歩いているだけでも道がアップダウンすると、全身運動につながります。
「ひと汗かいた!」
ここが大きなポイントです。
【仲間】
これは今、オミクロンでむずかしいですね。
仕方がない。
週一回家族でしっかり関わる時間を持つなど、安心安全な人間関係の範囲で
少しでも人と関わることが重要です。
仲間遊びが推奨されない空気感、養育者はたいへんですが、
なんとか超えたい。
ただ養育の立場におられる方の、メンタルや体力も関係しますので
つらいよぉ!
と思ったら、すぐにヘルプを出せる場所や人をみつけてください。
「いま」見つけてください。
「ただち」に、見つけてください。
【間(ゆとり、タイミング)】
子どもを待たせることは非常に難儀です。
今、したい!
今、行きたい!
自分ではできないけど、したい!
叶わないと地団太踏んで泣き始めますよね。
この地団太踏んで、ができるうちは、まだよいです。
じっとうずくまって何も言わなくなったら大変です。
「あとで!ビーム」を浴びせられた子どもたちは、覇気を失います。
そのくらい、子どもたちは非力です。
自由ではありません、受け身です。
ですので、
見通しを持たせること、体調や子どもの表現を適度に受け取ることをしつつ、
「早く起きられたから行こうね」
「お手伝いしてくれたから行けるね」
等、相互によし!と言える間やタイミングをみて、応じていくことがよいように思います。
ヨーガは、狭い空間でも興奮度が下がり、リラックス度が上がる!
前述までは、運動、と一般的に言われる視点で書きましたが、
ヨーガについて、ここは書きます。
なんと、ヨーガは、運動と動かす部分が違います、アプローチする場所が違うのです。
普段使っていない部位をつかったり、
普段つかっていない感覚をつかったり、
心地良さを探ったり、
実は結構、ハードな全身をつかった体操なんです。
スポーツ指導をされている方がヨーガを体験すると、
「案外ハードでびっくりしました」
と言われます。
股関節や肩関節など、存分に動かすと、身心がスッキリしてきます。
気分調査で
※気分調査:アイエムエフ株式会社研修会
ヨーガを行なった際の前後を検証すると
興奮度が下がり↑
リラックス度が上がる↓
という有意差が出ます。
今、したい!もっとしたい!ギャー!
と言っていたこどもに、ヨーガ動画を連続して見せつつ、一緒になさってみてください。
鎮静化するモードが、おそらく出てきます。
副交感神経とのバランスがとれると、
人は自然に落ち着き、ゆったりと過ごすことができます。
オミクロン、まだしばらく仕方がないので、
どうぞ窮屈な閉塞感を吹っ飛ばせるように、外遊びと、ヨーガを
活用しましょう。
参考になる運動と、ヨーガのサイトです!
運動は交感神経、ヨーガは副交感神経をそれぞれ刺激し、うまくバランスをとることで人は自然に落ち着き、その人らしくストレスフルにならずゆったりと過ごすことができます。
子どもたちはもちろんですが、傍にいる大人、養育者のみなさんも、自律神経のバランスを少し意識してみてはいかがでしょう。
子どもたちとの時間に下記のサイトが役に立ちそうです、ご参考に!
【運動】
■福岡県アクシオン福岡サイト 子どものからだを使った遊び
【ヨーガ】
■おねんねまえは『まねまねヨーガ』をぜひ!
■ともっち先生 WAPPYちゃんねる
■しのぶ先生 kidsyogatokyoチャンネル
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